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パリ国際会議 イスラム国包囲 各国思惑ずれ鮮明 (2/5ページ)

2014.9.17 10:10

首都パリで行われた対イスラム国会議で、記念撮影を終えたフランソワ・オランド大統領(前列左から2人目)ら各国の参加者。イラク支援で一致したが、思惑のズレも露呈した=2014年9月15日、フランス(ロイター)

首都パリで行われた対イスラム国会議で、記念撮影を終えたフランソワ・オランド大統領(前列左から2人目)ら各国の参加者。イラク支援で一致したが、思惑のズレも露呈した=2014年9月15日、フランス(ロイター)【拡大】

  • 「イスラム国」国際包囲網をめぐる会議<各国の立場>=2014年9月15日、パリ国際会議
  • アルカーイダとイスラム国の比較=2014年9月10日現在
  • イスラム過激派「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の活動範囲=2014年6月13日現在、※ワシントン・ポスト紙による

 パリの会議でフランスのオランド大統領は「地球規模の対策が必要だ」と国際社会の団結を訴えた。フランスのメディアによると、フランス軍は米軍に協力し、イラクでの偵察飛行を開始した。

 ロシア通信によると、ロシアのラブロフ外相は「イスラム国に国家樹立を許してはならない」と述べる一方、シリア空爆には「シリア政権との協議が必要だ」と反対した。

 シリアのアサド政権と関係の深いイランは会議に参加せず、最高指導者ハメネイ師は15日、イスラム国対策で米国との連携を拒否すると述べた。

 会議では、イスラム国の資金源を断つ方策も議題となり、近くバーレーンで国際会議を開くことを決めた。

 ≪イスラム国包囲 各国思惑ずれ鮮明≫

 「イスラム国」封じ込めに向け、約30の国や機関が参加したパリ国際会議。国際包囲網形成の動きが本格化した半面、各国の思惑のずれや支援の限界も浮き彫りに。テロの脅威に直面し「一刻の猶予もない」(フランスのオランド大統領)との危機感の中、イスラム国対策に向け厳しい調整が続きそうだ。

3つのカテゴリー 軍事介入/武器供与/資金提供

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