第2次安倍改造内閣が4日、本格始動した。安倍晋三首相(59)は官邸で記者団に「今日から新たな気持ちで経済再生、地方創生に全力を挙げていく」と改めて表明。新閣僚らは前任者から事務の引き継ぎを受けるなど公務をスタートした。
小渕(おぶち)優子経済産業相(40)は4日午前9時すぎに経済産業省に登庁した。記者団に「おはようございます」とだけ述べ、足早に執務室に向かった。笑顔も見せたが、緊張した表情だった。
原発再稼働への対応などエネルギー政策を担う重責から、3日の記者会見では「要職をいただき光栄ではあるが、身の引き締まる思いだ」と語っていた。
4日午後に前任の経産相だった茂木(もてぎ)敏充自民党選対委員長(58)から事務の引き継ぎを受けた。茂木氏が「最高の人に引き継ぎができたと思う」と激励し、小渕経産相は「しっかり頑張りたい」と応じた。
山谷(やまたに)えり子拉致問題担当相(63)は、内閣府で引き継ぎを行った。前任の古屋圭司氏(61)から「これから胸突き八丁の協議が始まろうとしている。全ての拉致被害者を取り戻すため全力を尽くして」とエールを送られ、「何としても解決に向け結果を出したい」と応じた。