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カンボジア特別法廷 旧ポト派元最高幹部2人に終身刑 死去、認知症、高齢の被告…厳しい時間との闘い (2/4ページ)

2014.8.8 10:30

  • カンボジアの旧ポル・ポト派特別法廷の被告ら=2014年8月7日現在
  • カンボジア・首都プノンペン

 公判では両被告とも無罪を主張。だが判決は、両被告がこれらの犯罪を計画、扇動するなどしたと指摘し、刑事責任をほぼ全面的に認定。首都プノンペンから地方へ少なくとも200万人が強制移住させられ、多くの人々が殺害されたほか、飢餓や病気で死亡したとした。

 ≪死去、認知症、高齢の被告…厳しい時間との闘い≫

 ポル・ポト政権の中枢にいた元最高幹部2人に歴史的な法の裁きが下った。元最高幹部を断罪した初めての判決は、ポル・ポト政権時代の評価を定め、分断されてきた国民の和解促進に大きな意義を持つ。だが、両被告の裁判は分割審理されており、今回はその最初の一部分にすぎない。高齢の被告たちを前に、特別法廷はさらに厳しい時間との闘いを強いられている。

 カンボジアではポル・ポト政権崩壊後も、長い内戦などのため、本格的な政権の検証は行われてこなかった。1993年に新生カンボジアが誕生、ポト派の責任追及の動きが始まったのは90年代後半。2004年にようやく国際社会の支援による特別法廷の設置が決まった。

4被告のうち2人が“消え去る”事態に

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