米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」が搭載している持ち主の移動場所と時間を追跡・記録する機能「フリークエント・ロケーション」について、中国国営の中国中央テレビ(CCTV)が「国家の安全保障を脅かしている」と非難。これに対しアップル側が「そうした意図はない」と強く否定するコメントを出すなど、騒ぎになっていると複数の欧米メディアが7月15日までに伝えた。中国では米大手ネット企業に対する訴訟や接続妨害などが相次いでおり、新たな火種となっている。
「位置情報記録」機能で
7月13日付フランス通信(AFP)や7月14日付英紙ガーディアン(電子版)などによると、この機能は日本語では「利用頻度の高い位置情報」と呼ばれ、2013年9月発売のアイフォーンの最新機種「5s」と「5c」に搭載した基本ソフト「iOS7」上で提供されている。
この機能をオンにしておけば、GPS(衛星利用測位システム)に基づき、利用者が訪問した場所の位置情報に加え、訪問した日時や回数などが記録される。