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実ったラブコール 海外展開を加速 サントリー社長にローソンの新浪氏 創業家以外で初 (1/4ページ)

2014.6.25 10:20

サントリーの新社長に決まった新浪剛史(にいなみ・たけし)氏=2014年3月24日、東京都港区(原田史郎撮影)

サントリーの新社長に決まった新浪剛史(にいなみ・たけし)氏=2014年3月24日、東京都港区(原田史郎撮影)【拡大】

  • 佐治信忠(さじ・のぶただ)会長兼社長は代表権のある会長に専念する=2012年2月8日、大阪市北区(渡守麻衣撮影)
  • 外部起用の主な経営者(一部予定含む)=2014年6月24日現在

 サントリーホールディングス(HD)は6月24日、佐治信忠会(さじ・のぶただ)長兼社長(68)が代表権を持つ会長に退き、次期社長に10月1日付でローソンの新浪剛史(にいなみ・たけし)会長(55)が就任する人事を明らかにした。非上場企業のサントリーでは、1899年の創業以来、創業家以外の経営者がトップに就くのは初めて。グローバル展開の加速には外部人材の登用が必要と判断した。7月1日の臨時取締役会で正式に決定する予定だ。

 「わがサントリーにふさわしい人物だ。タイミングをずっと待っていた」

 6月24日朝、都内で取材に応じた佐治氏は、数年越しの“ラブコール”を笑顔で振り返った。ゴルフ仲間で慶大の後輩でもある新浪氏に対しては、数年前から「意中の人」だと伝えており、昨秋に社長就任を正式に要請したという。

 新浪氏も24日夕、「サントリーの企業文化の『やってみなはれ』はイノベーションの精神だ。世界中で新しい価値を作っていきたい」と意気込みを述べた。

 サントリーは5月に約1兆6000億円を投じて米蒸留酒大手ビームを買収、蒸留酒の世界シェア3位に躍り出た。2020年にはグループ売上高4兆円と13年比で倍増を目指している。海外展開と成長を優先して実現するためには、実績や経験が豊かな外部の経営者を招く必要があると判断した。

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