初戦から中4日で迎えるギリシャ戦に向け、沈みがちなチームの盛り上げ役も買って出た。初戦の低調で気落ちした香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)には、一緒にジャグジーに入り、「おまえ、全然、駄目だったけど、落ち込むなよ」と言葉をかけた。「気を使われるとかえってきつい。真司は笑っていた。もう大丈夫」と、C大阪時代の弟分を思いやった。
『悪童』といわれることもあった大久保。若いころは、腫れ物に触るような扱いがこたえ、落ち込んだが、先輩たちの“いじり”で楽になれたという。
日本の勝利には、エース「10」番を背負う香川の復調が必須。初戦は「自分自身に負けた。プレッシャーも緊張感もあった」。兄貴分に奮起を促され、「ここで気持ちが折れているようでは、この4年間、何のためにやってきたのかという話」と、雪辱を期す。「勝つしかない。自分の口から言えるのは試合で勝つ、そして結果を残す。それだけ」と強気の言葉も飛び出した。
自信を取り戻した“弟”が、左サイドを崩し、“兄貴”がサプライズ弾を決める。(SANKEI EXPRESS)