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宇宙旅行の夢くれた少年捜す富豪 ドラマのような物語…世界が注視 (3/3ページ)

2014.4.12 12:00

2012年7月、英南部ファンボローで開かれた航空ショーで、一般人向け宇宙旅行用の機体「スペースシップ2」のレプリカの前で記者発表を行うリチャード・ブランソン氏。手に持っているのは、小型衛星の打ち上げ事業に使う「ランチャーワン」の模型(AP)

2012年7月、英南部ファンボローで開かれた航空ショーで、一般人向け宇宙旅行用の機体「スペースシップ2」のレプリカの前で記者発表を行うリチャード・ブランソン氏。手に持っているのは、小型衛星の打ち上げ事業に使う「ランチャーワン」の模型(AP)【拡大】

 チャレンジ精神の源泉

 幼い頃難読症に悩み、17歳でパブリックスクールを中退し雑誌を創刊。その後、趣味で始めた中古レコード店を世界的なレコード会社「ヴァージン・レコード」に育て上げ、時代の寵児(ちょうじ)となったブランソン氏。

 その後も1984年に航空会社を設立したほか、携帯電話、映画館、鉄道会社、宇宙旅行などさまざまな新規事業に挑戦。その一方、86年には動力船で大西洋を横断したり、98年には熱気球での世界1周に挑むなど、冒険家でも知られる。

 そのたぐいまれなチャレンジ精神の源泉は「一緒に宇宙船に乗りたいね」という26年前の約束を律義に果たそうとする子供の心を持ち続けるところにあるのかもしれない。

 宇宙旅行はヴァージン・ギャラクティックの宇宙旅客機「スペースシップ2」に乗り込み、米ニューメキシコ州の世界初の商用宇宙港から飛行。高度11万メートルに到達後、無重力状態を6分間体験できる。既に700人が予約したという。

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