Jリーグの村井満チェアマン(54)は厳しい処分を科した理由を「問題の本質が極めて重いものであるというメッセージを伝えることが大切」と説明。横断幕の存在を運営担当者らが認識しながら、試合終了後まで撤去しなかったことも重視し、「違反行為に加担したと取られても仕方がない」と批判した。さらに今後も重大な問題が続く場合は「降格や除名も視野に入る」と警告した。
問題サポーター入場禁止
浦和の淵田敬三社長(59)は「サッカー、スポーツに関係する全ての方々にご迷惑をおかけして申し訳ない。スポーツクラブとしての存在意義を失う深刻な危機に直面していると捉えている」と、記者会見で謝罪。社長の役員報酬の自主返納(20%、3カ月)を表明した。浦和は横断幕を掲げたサポーターのグループを無期限で活動停止とし、クラブが出場するすべての試合への入場を禁じた。また、浦和サポーターに対しては、当面の間、ホーム、アウェーを問わず、横断幕や旗などの掲出を禁止することも決めた。