サッカーのJリーグは3月13日、埼玉スタジアムで(3月)8日に行われたJ1の浦和-鳥栖(とす)で、浦和サポーターが掲示した「JAPANESE ONLY」の横断幕が「日本人以外お断り」とも解釈でき差別的だったとして、浦和に譴責(けんせき)と無観客試合の処分を科した。対象は23日に埼玉スタジアムで行われる清水戦。入場料収入がなくなる無観客試合は今季、新たに適用された規約に盛り込まれた制裁で、これまでの制裁で最も重い処分となる。差別撲滅を掲げる国際サッカー連盟(FIFA)の方針に従い、Jリーグ最多の入場者数を誇る人気クラブに異例の厳罰が下された形だ。
「除名も視野」と警告
無観客試合は、入場料収入がなくなり、主催者に大きな負担となる制裁。Jリーグがクラブに科せる9種類の制裁<(1)譴責(2)制裁金(3)中立地での試合(4)無観客試合(5)試合没収(6)勝ち点減(7)カップ戦の出場権剥奪(8)下位ディビジョンへの降格(9)除名>のうち5番目(リーグ戦に限る)に重く、浦和は1試合平均約1億円の入場料収入を失う。