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保存決まった国立競技場聖火台 50年「聖地」見守った炎 (1/2ページ)

2014.1.20 15:55

国立競技場の聖火台の上に乗るように朝日が昇った=2013年12月15日、東京都新宿区(鈴木健児撮影)

国立競技場の聖火台の上に乗るように朝日が昇った=2013年12月15日、東京都新宿区(鈴木健児撮影)【拡大】

  • 勢いよく燃える聖火の向こうには、新宿副都心が広がる。聖火は東京のシンボルとして、50年間、さまざまなスポーツを見守り続けた=2013年12月15日、東京都新宿区・国立競技場(鈴木健児撮影)
  • 勢いよく燃え盛る聖火の向こうに広がる新宿副都心など東京の町並み=2013年12月15日、東京都新宿区・国立競技場(鈴木健児撮影)
  • 聖火台と共に保存が決まった東京五輪の金メダリストとその国名が刻まれた銘盤=2014年1月8日、東京都新宿区・国立競技場(鈴木健児撮影)
  • 東京五輪開会式で国立競技場の聖火台に最終ランナーの坂井義則さんが聖火を点灯した=1964(昭和39)年10月10日、東京都新宿区(産経新聞撮影)
  • 東京都新宿区・国立競技場

 1964年の東京五輪開会式でハイライトとなった、聖火点火が行われた国立競技場(東京都新宿区)の聖火台が保存されることになった。国立競技場は現在地での建て替えが決まっており、聖火台の行方が注目されていた。

 半世紀にわたって、さまざまな競技を見守り、スポーツの聖地のシンボルとしてともし続けた聖火台。今回取材のために特別に許可を得て、黒く輝く聖火台の脇に脚立で昇って聖火を間近に見た。50年の歴史を物語る炎が真冬の青空に栄えた。

 メーンスタンドの北西方面には新宿副都心のビル群がそびえ、南西方面には富士山が顔を出す。東には霞が関の官庁街やかなたに東京スカイツリーも望める。ビル10階分に相当する約38メートルの位置にある聖火台付近は風がかなり強く、聖火もゴーゴーと音をたてながら燃えていた。手を伸ばせば届くような至近距離でカメラを構えていると、風向きによって炎がなびく方向を変えて、迫ってくる。油断していたら髪の毛とまつげが焦げてしまった。

 聖火台は国立競技場のバックスタンド中央最上部に設置されており、高さと直径が約2.1メートル、重さは2.6トン。東京五輪開幕の6年前に、埼玉県川口市の鋳物職人、鈴木萬之助さんと息子の文吾さんによって鋳造された。

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