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【東日本大震災3年】東電 若手流出、見えぬ再建の道 (1/4ページ)

2014.3.12 11:15

東京電力福島第一原発の免震重要棟で、地震発生時刻に合わせ黙祷(もくとう)する社員ら。左端は広瀬直己社長=2014年3月11日午後2時47分、福島県双葉郡大熊町(代表撮影)

東京電力福島第一原発の免震重要棟で、地震発生時刻に合わせ黙祷(もくとう)する社員ら。左端は広瀬直己社長=2014年3月11日午後2時47分、福島県双葉郡大熊町(代表撮影)【拡大】

  • 福島第1原発の1、2号機の中央制御室=2014年2月26日、福島県双葉郡大熊町
  • 福島第1原発=福島県双葉郡双葉町・大熊町

 福島第1原発事故から3年を迎えた東京電力では3月11日、広瀬直己社長(61)が「たやすい道ではないが、しっかり心を一つにして仕事に当たっていきましょう」と福島第1原発の免震重要棟で社員ら約100人に呼びかけた。廃炉作業や汚染水処理など難題が山積する中、有望な若手が会社を去るなど、人材流出が止まらない。東電再生の頼みの綱となるのは柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働だが、見通しは不透明なままだ。

 7割が20、30代

 広瀬社長が「心の共有」を強調せねばならなかったように、会社での希望が見えず、辞めていく社員が後を絶たない。事故前に年100人程度だった自主退職者数は、2011年度465人、12年度712人、13年度は4月から12月末までに315人。深刻なのは、その7割が20~30代の若手で、4割が経営幹部候補や原子力技術者などの中核社員であることだ。

 事故後に一般社員の基本給は20%、管理職も30%削減され、今も続いていることが理由の一つ。平均給与(勤続年数22年、平均年齢42歳)は、事故前の10年度の761万円から12年度は620万円に下がった。

再稼働も不透明

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