先日お書きしましたが、インフルエンザに対する万能ワクチンの開発も進んでいます。インフルエンザウイルスは、外側の形を変えて私たちの免疫システムから逃れます。一方、どのインフルエンザにも共通の部分があり、その場所に対する免疫を獲得してしまえば、外側の型が異なってもワクチンは威力を発揮します。
また、小さなRNAがさまざまなウイルスに対する免疫力を調節しているという報告もなされました。ウイルスを越えて、免疫力を高める方法が開発されていくかもしれません。腸が免疫システムに大きな影響を与えることも注目されています。乳酸菌や納豆菌など、腸内細菌による腸の免疫細胞の活性化が免疫力を高めたり調節したりすることが知られています。発酵食品を定期的に食べて、自分が持つ免疫力を高めておくことを心がけましょう。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS (動画))