自然や歴史を身近に感じながら、選定された小道を歩く「九州オルレ」が、韓国人観光客を中心に人気を集めている。コースを選ぶ九州観光推進機構(福岡市)の李唯美さんは「テーマパークなど観光の目玉がなくても、何げない田舎道の風景に地域の宝物が眠っている」と語る。記者も歩いて魅力を探った。
韓国発、人気の「オルレ」
韓国・済州島で始まった済州オルレの九州版。2012年2月に4コースが選ばれ、現在は10コース。3月に2つ追加され、九州7県にコースができる。昨年11月までに韓国の約3万人を含む約4万人が利用した。
コースは市街地から離れた場所に設定されがちで、途中に休憩所や店舗は少ない。しかし、済州島ではオルレ開始後、カフェや民宿が約400軒できたとされ、九州でも地域経済の活性化が期待されている。