月に1回開かれる語り合いの会に参加し、介護の苦労を気遣ってくれる人や、自分の病気について率直に話す人に出会った。他の人がどうやって死に向き合っているのかを知ることで、心の整理がついてきた。
坂上さんは「死に近づきたくはないけど寿命はある。同じ時間が流れるなら、暗く考えずに生きた方がいい」と話す。
樹木葬は各地の霊園や寺で徐々に増えており、公営霊園では横浜市が06年度から8年間受け付け、東京都立の小平霊園も12年12月から合祀型の「樹林墓地」を始めた。
エンディングセンター理事長の井上治代東洋大教授(社会学)は「核家族化が進み、家のお墓を継ぐのが難しい時代。介護やみとりに加えて葬送も、家族だけに頼らず社会で担うべきだ」と訴えている。(SANKEI EXPRESS)