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「捨て犬」テーマに命の重み訴える (1/3ページ)

2013.12.25 16:30

映画「ノー・ヴォイス」(古新舜監督)。公開中(ビー・ウィング提供)

映画「ノー・ヴォイス」(古新舜監督)。公開中(ビー・ウィング提供)【拡大】

  • 撮影を通し「人間の生き方が問われていると感じました」と語る、女優の大蔵淳子さん=東京都千代田区(小野淳一撮影)

 国内では年間約17万頭もの犬や猫が保健所に引き取られ、殺処分されていることをご存じだろうか。そのとてつもなく大きな数字をまずは頭に入れてもらい、飼い主のあるべき姿や、軽んじられがちな命の大切さを考えるきっかけになれば-との願いを込めて制作された映画「ノー・ヴォイス」(古新舜監督)が、東京・オーディトリウム渋谷で公開中だ。

 お粗末で無責任な飼い主

 本作は、ドラマ編(70分)とドキュメンタリー編(30分)の2部構成。ドラマ編では、毎日を漠然と怠惰に過ごし、職場の保健所でも責任感のかけらもない態度を取る青年、神楽鉄(市瀬秀和)が捨て犬と出合い、少しずつ生きることは何かを考え、人間として成長していく姿に、カメラは優しいまなざしを向けている。ドキュメンタリー編は、動物愛護に取り組む人々の姿が紹介されている。

わざわざ保健所へ大切に飼っていた犬や猫を捨てにいく飼い主たちがいるという事実

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