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伝えることが私の使命 佐藤真海 (3/5ページ)

2013.12.25 16:00

 「真海(まみ)はおれたちの代弁者だからね」。故郷に戻ったとき、中学時代の恩師からこう言われました。同級生からは「俺たちの誇り。頑張って」とうれしい言葉をもらいました。すごくうれしいと同時に、もっともっと故郷のために頑張らないと、という思いが強くなります。

 このコラムもそうですし、一気に増えた取材やテレビ、ラジオの出演、全国各地での講演活動…。健常者と障害者をつなごうとしてきたように、東北の現在を、もっと多くの人たちに知ってもらうための役割を果たしたいと思っています。

 「思いやり」の成熟を

 先日、ある取材で「2020年」について聞かれました。招致活動に携わり、五輪・パラリンピックが東京に来るまさにその年、どんな社会になっているのか-。私は「思いやりのあるやさしい社会」を願っていると答えました。

 流行語大賞にも選ばれた滝川クリステルさんが言った「お・も・て・な・し」の趣旨とは何なのかと考えたとき、障害者や高齢者、外国人、子育て世代に対しての思いやりの成熟こそが、20年の日本に求められている気がします。そうなれば五輪だけでなく、パラリンピックへの認知度も高まるでしょうし、復興への思いも強くなると思います。

パラリンピックの注目度が高まるタイミングで、何を伝えていけるか

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