さらに米調査会社ガートナーによると、世界市場でのアイフォーンの7~9月期のシェアも前年同期から2.2ポイントも低下し12.1%に低迷。32.1%のサムスンに大差をつけられた。
成長神話に陰りが出てきたアップルにとって中国市場の攻略は最大の課題。今回の提携を、従来の高品質路線をかなぐり捨て投入した廉価版に続く、“最終兵器”と位置づけている。米金融大手モルガン・スタンレーのアナリスト、ケイティ・ハバティ氏もリポートで、来年のアイフォーンの販売台数が1200万台増える可能性があると指摘した。
ただ、苦戦が続くとみるアナリストも少なくない。最大の理由は割高な価格設定。中国移動は詳細な価格をまだ明らかにしていないが、高い利益率を維持したいアップルが大幅な値引きに踏み切る可能性は小さい。