2年前の金総書記の告別式では、金第1書記のほか最高幹部7人の幹部がひつぎを乗せた車を囲んだ。そのうち李英浩(リ・ヨンホ)軍総参謀長、金永春(ヨンチュン)人民武力部長、金正覚(ジョンガク)軍総政治局第1副局長(肩書はいずれも当時)ら軍幹部4人はすでに解任されるなどで一線から退き、今回、張氏も失脚した。残っているのは金己男(ギナム)党書記ら80代の高齢者2人だけ。韓国政府は、金正恩体制で党や軍などの幹部の44%に当たる97人が交代したと分析、大幅な世代交代が進んでいることに注目している。
康元統一相は「簡単に政策は変えられない。核開発を進める一方で、混乱もあろうが、情報技術(IT)に精通した若い世代の登場で国内の生産管理方式の改善などを進める可能性もある」と指摘する。
韓国統一省報道官は9日、北朝鮮の権力や国内状況、対外動向を注視していく考えを示している。(ソウル 名村隆寛、加藤達也/SANKEI EXPRESS)