公演は10月10日の朝鮮労働党創建記念日を祝うのが目的で、演目には「党」や「社会主義」「先軍(軍事優先)」といった言葉が並ぶ。笑顔を浮かべた金第1書記の写真が舞台中央の大型画面に映し出されると、1万人を超す観客からひときわ大きな歓声が上がった。
北朝鮮の人々は歌好きだ。ちょっと高級な食堂にはカラオケが楽しめる個室があり、軍でも兵舎に点数表示機能付きのカラオケ機材を備えた部隊がある。
今、人気の歌は「祖国賛歌」。テレビで繰り返し放送されている。金第1書記に直接言及した歌詞はないが、「躍動する若さで飛躍するその姿」を強調し、「朝鮮」と第1書記を重ね合わせたような部分がある。
金総書記は生前、音楽に高い関心を示した。音楽作品には「党の政策」と「党員と勤労者を革命的に教育する内容」が反映されるべきだと主張。