知らない方なら、その名前を言うだけでも舌をかんでしまいそうなアーティスト、ミシェル・ンデゲオチェロ。でも、音楽ファンならきっと彼女の動向は常に気になるのではないでしょうか。ベルリン生まれのアメリカ人シンガー・ソングライターであり、ベースをメーンにプレーするマルチ楽器奏者。あのマドンナに見いだされ、彼女のレーベルであるマーベリックからソロデビューして大きな話題となりました。すでに何度かビルボードライブにも登場してもらっていますが、その度にまったく違うステージを披露し、賛否両論を呼ぶような興味深いアーティストです。
そんな鬼才ぶりを発揮するミシェルが、久々に来日します。今回は、昨年末に発表されたアルバム「至高の魂のために~ニーナ・シモンに捧ぐ」を引っ提げたセットリストになる予定。このニーナ・シモンというのは、1950年代末から活動していた偉大なジャズシンガーのこと。ジャズだけでなくソウルやポップスを歌うことも多かったため、さまざまなジャンルに影響を与えただけでなく、60年代の黒人公民権運動にも参加する社会派としても知られています。