皆さん、お元気ですか? こちらは先週末に夏時間も終わり、いよいよ本格的な冬が始まろうとしています。
受け入れ家族制度
先日久しぶりにプロモーションのために日本に行き、たくさんの女性誌のインタビューを受けました。中には10年や20年ぶりにお会いするジャーナリストの方もいらっしゃり、同世代の私たちは介護や子育ての話題で、本音で濃いお話をする事ができました。特に私たち世代の女性には避けては通れない「介護」について深く話し合いました。
今日は、フランスの「介護」の現状についてお話ししたいと思います。
私自身3年前に母を、2年前に父を亡くしました。わが家では母の長い入院介護、父の在宅介護を家族一丸となって行いました。自分を育ててくれた両親の面倒をみることは子供として当然の義務だと思います。しかし残念ながら、1960年代から核家族化が進むフランスでは75歳以上の男性の約2割、女性の約5割が独居高齢者であり、家族が介護をする確率はかなり低いのが現実です。老夫婦だけで暮らす、いわゆる「老老介護」の問題も多く見られます。