2013.12.3 16:00
ドイツをはじめとするヨーロッパの都市は、クリスマス前の約1カ月間、町の中心にクリスマスの飾り付けをした屋台が並び、クリスマスグッズや食べ物を売る「クリスマスマーケット」が開かれる。歴史的な建物が建ち並ぶ旧市街地がイルミネーションに彩られる様子は、幻想的でおとぎの国のよう。特にドイツのクリスマスマーケットは有名で、ドイツ観光局によると、その数は大都市だけでも2500に及ぶという。
クリスマスマーケットは、11月30日に一番近い日曜からクリスマスの前までの期間(4回の日曜日をはさむ)の「アドベント」(待降節)と呼ばれる時期に開かれる。「アドベント」とは「到来」という意味。救い主、イエス・キリストの到来を心待ちにする時期のことだ。ヨーロッパの教会では、アドベントの最初の日曜日からクリスマスの準備を始めるという。
数あるドイツのクリスマスマーケットの中でも、多くの観光客が訪れるのがフランクフルトのクリスマスマーケット。1393年、ドイツ国内で最初に開かれたクリスマスマーケットという。当時は今日のようなものではなく、厳しい冬の到来を前に日用品を購入する最後の市だったらしい。今日の形になったのは19世紀になってからという。