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家族のあり方が問われている 映画「おじいちゃんの里帰り」 ヤセミン・サムデレリ監督に聞く (1/4ページ)

2013.11.29 14:00

「素人の子供がプロの子役に『お前は最低の役者だ』と言って泣かせたり、プロの子役が撮影の仕直しを面倒くさがってやらなかったり、撮影は修羅場でした」と苦笑いするヤセミン・サムデレリ監督(エスパース・サロウ提供)

「素人の子供がプロの子役に『お前は最低の役者だ』と言って泣かせたり、プロの子役が撮影の仕直しを面倒くさがってやらなかったり、撮影は修羅場でした」と苦笑いするヤセミン・サムデレリ監督(エスパース・サロウ提供)【拡大】

  • 【かざすンAR(視聴無料)】映画「おじいちゃんの里帰り」(ヤセミン・サムデレリ監督)。11月30日公開(エスパース・サロウ)。(C)2011-Concorde_Films

 トルコ系ドイツ人2世のヤセミン・サムデレリ監督(40)が、慣れないドイツ暮らしに奮闘する自身の家族の実体験をベースに、コメディータッチで描いたロードムービー「おじいちゃんの里帰り」。本国ドイツでは7カ月に及ぶロングランとなり、150万人を動員する大ヒットを記録したほか、第61回ドイツアカデミー賞では銀賞と最優秀脚本賞にも輝いた。プロモーションで来日したサムデレリ監督は「今、ドイツ映画界ではかつてないほどトルコ系移民への関心が高まっています。そこで私は『私たちはなぜここドイツにいるのか?』を客観的に描いてみたくなりました。クリスマスのプレゼントのやりとりといった異文化に接して困惑した子供時代の楽しいエピソードもいっぱいありますしね」と着想の発端を語った。

 トルコ系移民への関心

 1960年代半ばにトルコからドイツに移り住んだイルマズ家の主、フセイン(ヴェダット・エリンチン)。家族を養うためにがむしゃらに働き続けた彼もいまや70代、孫もいる大家族の好々爺となっていた。

よく聞かれる質問「今、なぜトルコ系移民をテーマにするのか?」

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