2013.11.25 18:30
【花千代のビューティフル・フラワーズ】
いよいよ師走! 今年もあっという間に年おさめの月が近づいてきました。ヨーロッパでは、クリスマスイブまでのおよそ4週間を「アドベント」と呼びますが、この時期、クリスマスまでの日々をカウントダウンするための「アドベントカレンダー」を用意する家庭もあります。このカレンダーは、日付が書かれた小さなフタを開けていくと、仕切りの一つ一つにチョコやあめが入っているのが一般的。子供たちは日付が変わると、フタを楽しみにしながら開け、気分を高めながらクリスマスを待ちわびます。
このカレンダーが家庭の居間にやってくるころ、家々に飾られるのが、花や葉で作られた装飾用の輪飾り「クリスマスリース」です。こちらは私たち日本人にもなじみがありますね。
魔よけ、豊穣願い…
クリスマスリースには、さまざまな実や緑が飾られますが、例えばよく使われる柊(ひいらぎ)のトゲトゲとした葉は、キリストのイバラの冠と、その受難を物語っているのだといいます。かわいらしい形でアクセントにもなる松ぼっくりや姫リンゴなども「豊穣(ほうじょう)の実り」を表すモチーフなのだとか。姫リンゴはツリーのオーナメントとしても人気ですね。