ウェブ障害も解消に時間
また政府が10月に開設した各種保険を比較して購入できるウェブサイトの障害も解消に時間がかかる可能性がでてきた。オバマ政権はこれまで11月末までの障害解消を明言してきたが、キャスリーン・セベリウス厚生長官(65)は19日、「11月30日に魔法のように事態が急転するわけではない」と表明。米メディアでは「あからさまにハードルを下げた」(フォックステレビ)との指摘が出ている。
オバマ氏はウェブサイトについて、障害発覚から1週間たった段階でも「手直しで修正できる不具合だと考えていた」と認識の甘さを告白し、インターネットでの保険販売の難しさを「過小評価していた」としている。各社の世論調査でのオバマ氏の支持率は過去最低にまで落ち込んでおり、混乱の長期化はさらなる痛手となる可能性がある。(ワシントン支局 小雲規生(こくも・のりお)/SANKEI EXPRESS)