オバマ氏がオバマケア関連法の成立前から繰り返してきた「加入中の保険が好みなら継続できる」との説明とそぐわない結果で、一部の加入者から「保険料が3倍にもなる」「他に安い保険が見つけられない」などの不満が噴出していた。
オバマ氏は会見で何度も「責任は私にある」と明言。加入中の保険を継続できるとの説明は「私の言い方が正確でなかった」「深く後悔している」と話した。また問題の背景について、再契約通知を受け、高い保険に加入せねばならない場合は保険加入義務の例外が認められると想定していたと説明。そのうえで「実際はそうでなかった」と自らの誤りを認め、謝罪した。
オバマ氏は7月にも、企業が従業員に医療保険を提供することを義務づける制度の開始を1年間先送りすることを決めている。オバマ氏は再びオバマケアの後退を余儀なくされた形だ。
民主党内からも批判
背景にあるのはオバマケアが野党共和党だけでなく民主党内からも批判を受けているという事情だ。米下院はオバマ氏の見直し表明翌日の15日、オバマ氏が表明した見直しと同様に、保険会社に14年中は従来通りの保険の販売を認める法案を賛成多数で可決した。