爆発は午前7時40分(日本時間午前8時40分)ごろ、7回連続して起きたもよう。現場では爆発音とともに閃光(せんこう)や煙が目撃された。付近には割れたガラス片などが散乱。パチンコ玉のような小さな鋼鉄球が多数散らばっていた。
現場は太原市の中心部にあり、爆発当時、庁舎前の迎沢大街を通行する車両などで混雑していた。中国メディアによると、爆発の被害は周囲約100メートルに及び、約20台の車が巻き込まれたもよう。
香港の中国系紙、香港商報は、最初の爆発は庶民の陳情を受け付ける党の「信訪局」の前で起きたとしている。新華社通信が、目撃者の話として庁舎のゲート付近でミニバン1台が爆発したと伝えたほか、施設付近の植え込みで爆発が起きたとの情報もあり、錯綜(さくそう)している。
格差、不正横行…
党や政府に不満を持つ勢力による「テロの疑い」(香港メディア)の一方で、地方政府と住民のトラブルの可能性もある。炭鉱業が盛んな山西省は貧富の格差が最も大きい地域の一つであると同時に、開発に伴う土地収用や環境汚染をめぐる衝突が多発しているためだ。