中国でまたテロの可能性がある事件が起きた。国営新華社通信などによると、北部の山西省太原市にある共産党山西省委員会の庁舎前で11月6日早朝、連続爆発が起き、1人が死亡し、8人が重軽傷を負った。現場からは鋼鉄の玉やくぎ、電子基板が見つかっており、手製爆弾が使用されたとみられる。公安当局は、政府や党に不満を持つ人物による犯行の可能性があるとみて、本格的な捜査に着手。香港の中国系紙、大公報(電子版)は、治安当局が容疑者1人を拘束したと伝えた。
鉄鋼球やくぎ散乱
中国では10月28日に北京の天安門前でウイグル族とみられる3人が乗った車が突入し炎上する事件が起きたばかり。少数民族への抑圧的な政策に続き、格差拡大や不正横行に対する不満が相次いで爆発した可能性があり、習近平指導部に与えた衝撃は大きい。