弁護士は無罪主張
交通法弁護士のマイケル・レーム氏は米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、「運転中に映像を視聴していなかったのなら、条例の適用は拡大解釈になる」と語り、法的に争うことは可能だとの見解を示した。“ミスター反則切符”との異名を持つ弁護士のミッチェル・メフディ氏も米CNNなどで「違反ではない。この警官は彼女の視界に何が写っていたか物理的に把握することはできなかったはずだ」と、無罪を主張している。
一方、グーグルは利用者に対して、「多くの州で運転中に(スマートフォンなどの)モバイル機器を使用することを制限する法律が成立している。ネット上に掲載されている各州の法律を熟読し、それに従おう!」と警告している。ただ、車でもバイクでも徒歩でもグーグルグラスのナビ機能が道案内をしてくれるという、うたい文句はそのままだ。
カーナビとグーグルグラスはどう違うのかなど法的にあいまいな点が多く、IT機器の進化に法整備が追い付いていないのが現状だ。弁護士のメフディ氏はこう警告する。「これからもグーグルグラスで反則切符を切られる人は続出するだろう」(SANKEI EXPRESS)