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今も「奴隷」 リビングストンの夢半ば ザンビア ザンベジ川 (3/4ページ)

2013.10.21 15:00

  • ザンビア・ザンベジ川

 英国は奴隷制を廃止していたが、米国では南部の綿花産業が奴隷労働を求めていた。リビングストンはアフリカ南部には「素晴らしい水系があり綿花が自生する地域がある」と強調、綿花産業を育て「英国が米国産綿花の購入をやめれば、奴隷制は終わる」と訴えた。

 ザンベジ川流域に続き、ナイル川の源流特定の探検に乗り出したが、73年、ザンビア北部でマラリアと赤痢を併発し死去する。以来140年、欧州諸国の手で開拓され、ザンビアは植民地時代を経て独立を達成した。希代の探検家が抱いた“夢”はかなったのか-。

 腹部の銃創

 「僕たちはまるで犬のように扱われていた」。銅鉱山の元作業員ビンセント・チェンジェラ(23)が、人目をはばかりながら、腹部の銃創を見せた。事件は2010年10月、リビングストン市から約200キロ下流のシナゾングウェにある中国資本経営の銅鉱山で起きた。待遇改善などを求めて事務所を取り囲んだ労働者に中国人2人が発砲、11人が重軽傷を負った。

 「犬小屋のような宿舎に押し込められ、安全ヘルメットも自費購入を強制される。そんな環境を僕らはなんとかしたかった」とチェンジェラは憤る。だが司法当局は中国人幹部の責任追及を断念、わずかな補償金が支払われ、幕が引かれた。

何度も中国人に罵倒された 「おまえらは奴隷だ。黙って働け」

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