真珠をふんだんに使った作品は、古風なスタイルから、真珠のイメージとはかけ離れた奇抜なものまで、さまざまだった。例えば、大きく女の子の絵がプリントされているように見える青地の短いワンピースは、その女の子をよく見ると、編み込んだ髪に真珠が飾られていた。花かんざしの作品は、めしべの代わりにたくさんの真珠があしらわれていた。和から洋、ジュエリーから服飾まで、ジャンルも幅広く、森永さんが求めていた「日常使い」ができる作品がそろっていた。
「冠婚葬祭の折に女性が身につけるもの」という真珠に対するイメージを打ち壊し、華やかな装いや、ちょっとしたおしゃれのなかにさりげなく身に付けるアイテムに変えていきたいというコンテストの趣旨がはっきりと伝わるショーだった。(今週のリポーター:横浜国立大学大学院 山市直佑/SANKEI EXPRESS)