また先送りの発表方法にも、「オバマ大統領自身の会見でもなく、プレスリリースでもなく、ホワイトハウスのブログへの投稿というかたちでこっそりと公表した」「独立記念日(4日)の休日の前に発表されたのは、オバマケアへの批判を目立たなくさせるためだ」との批判も沸き上がる。
これに対してオバマ大統領や民主党側は共和党がこれまでも上院を通過する見込みがないにも関わらず下院でオバマケアを修正する法案を可決してきたことを踏まえ、「共和党はこれが正しい政治だと思っているのか。議会は米国民の利益のために行動すべきだ」と反撃する。
医療保険改革はオバマ大統領の最大の成果とされており、大幅な改正は考えにくい。ただ、企業の保険提供義務化の先送りが突然行われただけに、今後も思わぬ展開が待ち構えている可能性もある。(ワシントン支局 小雲規生/SANKEI EXPRESS)