ですから、最近子どもが生まれた、もしくは2、3歳の子どもを育てているという方はいまがチャンスであり、「かしこい子」になるか「普通の子」になるかの分岐点だと思ってください。
世のお父さんお母さんの多くは「子どもが将来苦労しないように」と、赤ちゃんのうちから英才教育をほどこしたり、知識や記憶力を高めたりすることに必死のようです。
しかし、もっとも大切な「脳を活かすための土台づくり」を怠ってはいませんか?
赤ちゃん時代に必要なのは英才教育や受験勉強の準備ではなく、「ドーパミン・サイクル」をつくる経験=可能性という「宝探し」なのです。
そこで、私は0~5歳までの子どもをもつお父さんお母さんを対象に、『5歳までにやっておきたい 本当にかしこい脳の育て方』(日本実業出版社)という本を書きました。ドーパミン・サイクルをつくり出すための脳の育て方を詳しく解説しています。
「うれしい!」「楽しい!」を増やしてあげる
何をすれば「ドーパミン・サイクル」は発達するのでしょう? ドーパミンはいつ分泌されるのでしたか? そう、うれしいことや楽しいことがあったときですね。脳にとってうれしいことや楽しいことを増やしてあげるとドーパミンが分泌され、その繰り返しで「ドーパミン・サイクル」ができあがります。