就職活動でトクする「体育会系」 なぜラクロス部とアメフト部は人事部の印象がいい? (8/8ページ)

 入社後に大事なのは成果が出ないとき

 最後に、萬谷さんは自身が体育会野球部だったことが仕事にどのような影響を与え、現在のキャリアにつながったと語ってくれた。

 「すぐに成果が出ないことでも、続けていれば大きな成果につながるということ、一人では勝てなくても、チームでは勝てる可能性が高まることは、野球部の活動で学び、仕事のなかでも実感していることです。また、日々の基礎練習の積み重ねが、土壇場でのプレーに出るように、当たり前のことを当たり前にきちんと行うことを徹底し、継続し続け、自分の当たり前レベルを上げていくということは、今でも一番大切にしています」

 会社で生き残り、昇進していくために必要なのは失敗や挫折しても立ち向かえる強い精神力、そして経験を言語化できる能力があれば就職活動だけでなく、入社後も人気企業のなかで活躍できる。そして、その能力は団体競技ほど養われることがわかった。子供が部活選びで悩んだときには、是非参考にしてもらいたい。

 ▼アンケート回答企業

 あいおいニッセイ同和損害保険、伊藤忠商事、オリックス、鹿島建設、キッコーマン、キリン、サッポロビール、サントリーHD、 JFE HD、損害保険ジャパン日本興亜、竹中工務店、帝人、日本板硝子、日本航空、三菱電機(50音順)

 (野村証券 人事部次長兼採用課長 石黒 智之、サッポロビール 人事部マネージャー 萬谷 浩之 文=吉田彩乃)(PRESIDENT Online)

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