文芸春秋は29日、第155回芥川賞に選ばれた村田沙耶香さんの小説「コンビニ人間」について、新たに10万部の重版を決めたと発表した。累計発行部数は4刷25万部となる。
「コンビニ人間」は27日発売。文芸春秋によると、身近なコンビニを舞台にした小説ということもあって、大手書店チェーンなどでの売れ行きが好調だという。過去10年間の芥川賞受賞作の中では、又吉直樹さんの『火花』に次ぐ勢いで売れていると判断し大型重版を決めたという。
「コンビニ人間」は、コンビニでのバイトを続ける36歳の未婚女性が、就職や結婚といった「普通」の価値観を押しつけてくる世間と格闘しながら不器用に生きる姿をユーモラスに描く。