うどんといえば、讃岐、関西…いいえ、わが三重県にも400年以上の歴史を持つ「伊勢うどん」があります。柔らかくゆでた極太の麺にたまり醤油ベースの真っ黒なタレを絡ませ、さあ、召し上がれ。
えっ? コシがない? それこそが“伊勢の気配り”。お伊勢参りが盛んだった江戸時代、全国から来る参拝客の疲れた胃に優しくという理由からです。もっちり食感もたまりません。
伊勢うどんの魅力を伝えようと全国各地を回り、コシ重視のうどん界に一石を投じているのが、同県松阪市出身の伊勢うどん大使・石原壮一郎さんです。
「疲れた時、寂しい時、いつでも伊勢うどんは私たちを柔らかく包んでくれます」「人もふんわり優しい伊勢うどんみたいになれば、皆仲良く幸せになれるはず」。ユーモラスに、諄々と説く大使の語り口はもはや『伊勢うどんの伝道師』。聞く人の笑いを誘います。
石原さんは幼い頃から伊勢うどんが大好きで、2012年に伊勢うどん友の会を結成。その活動が認められ、翌年、伊勢市麺類飲食業組合と県製麺協同組合が公認する世界で唯一人の伊勢うどん大使に任命されました。なんだか私も伊勢うどんの愛に包まれたくなりました。それでは、いただきま~す。
<プロフィル>
いとう・りな 秋田朝日放送、福島テレビを経てフリー。現在リポーター、ナレーター、司会として活動。
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