「実母が重い」…血を分けた“母と娘の確執” 愛憎が交錯、心の病絡む (2/4ページ)

2015.9.20 07:07

母親との確執をつづった女性有名人の半生記が相次いで出版され、母と娘の関係性が注目されるようになった

母親との確執をつづった女性有名人の半生記が相次いで出版され、母と娘の関係性が注目されるようになった【拡大】

 女性は3人きょうだいの長女。いわゆる「おめでた婚」だった父母が50代で熟年離婚したとき、母親は繰り返し父親についての愚痴をこぼした。「あなたが生まれなければ結婚しなかった」とまでいわれ、関係修復は困難になったという。

 こうした母と娘の確執が広く認識されたのは平成25年頃だ。芸能人らが母との関係を軸に自らの生い立ちをつづった半生記の出版が増えた。中には摂食障害などを伴う重いケースもある。例えば、女優の遠野なぎこさん(35)はこの年、自著「一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ」を刊行。長年、苦しんでいる摂食障害が始まったのは思春期で太り始めたのを気にしていた頃、食べて吐けば太らないと母親から教わったのがきっかけだったと明かした。

 距離を置いて

 母と娘の関係が難しいのは、愛情が絡んでいることも原因の一つのようだ。漫画家、さかもと未明さん(49)も「母親がうっとうしいのは、それが愛だと押し付けてくるから。命がけで娘を自分の理想像に近づけようとする。娘は育ててもらったからと、自分を押さえ込もうとして苦しくなる」と説明する。

高校は地元の名門進学校に進んだが、母親から…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。