2015.8.30 17:05
【Q】内定辞退の連絡をするのが心苦しく、一歩が踏み出せません
【A】勇気を出して、人事担当者には迅速に連絡を。その際は誠実に、正直に理由を伝えよう
選考開始から約1カ月。学生の活動にも変化が出始めているようです。
就職みらい研究所の「就職プロセス調査」によると、8月1日時点の就職内定率は64・4%(速報値)。前月の49・6%と比べると、14・8ポイント上昇しました。内定率の高まりとともに8月の就職活動実施率は12・6ポイント減少し、志望企業の内定を取得した学生からは「就職活動を終了しようと思う」という声も聞かれるようになりました。そうした学生は「2社内定したが1社は辞退しなければならないと思うと気持ちが沈む」など内定辞退が精神的な負担になっているようです。
「内定辞退をしても法的には問題ないか」といった質問を受けることがあります。内定通知書が交付され、誓約書などを提出した場合は、労働契約の成立とみなされることが一般的です。解約する権利はあるものの、これまで真剣に向き合ってくれた企業への影響、選考に落ちた学生のことを考慮し、迅速に連絡をしなければなりません。