花嫁が舟に揺られながら対岸で待つ婿のもとへ向かう「嫁入り舟」。江戸時代には各地から積荷が集まる中継港として栄え、水郷として知られる茨城県潮来市では1950年代までは良く見られた光景でした。近年は初夏の「あやめまつり」に合わせ約一カ月間だけ実施されていましたが、それを通年行おうとする試みが始まっています。
進めているのは、JTB関東法人営業水戸支店を中心に潮来市商工会青年部、市内20の事業者が今年1月に立ち上げた「潮来ウェディングコミッション」です。
「嫁入り舟」だけでなく、花嫁と花婿が一緒に舟に乗って挙式する「祝言舟」、地元農産物を取り入れた創作料理を提供する披露宴までを商品化しようというもので、3月にはトライアルが行われ、秋には嫁入り舟や祝言舟で写真を撮るプランの受注を目指しています。
企画に携わる内田博子さんは実際に嫁入り舟に乗った花嫁さん。「ろ舟を漕ぐ音、水の音、風の心地良さなど特別感が満載。ここでしか味わえない感動です」と話しています。将来は海外からカップルを受け入れるウェディングツーリズムも視野に、水郷ならではの新しい観光事業に育てたいと意気込んでいます。
<プロフィル>
むた・あきこ 元NHK(水戸・首都圏)リポーター。現在茨城県内を中心にフリーアナウンサーとして活動中。
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