【局アナnet】島原湧水群が育んだ夏のデザート 中村直美

2015.7.11 15:00

中村直美アナ

中村直美アナ【拡大】

  • 浜の川湧水。島原市内には数多くの湧水ポイントが点在する(長崎県提供)
  • 2007年から数年間、期間限定で復活した銀水のかんざらし(島原市提供)
  • 閉店したかんざらしの名店・銀水の店舗跡にある記念碑(島原市提供)
  • 武家屋敷の湧水。島原市内には数多くの湧水がある(長崎県提供)

 前週のこの欄では峰田雅葉アナが水の都・新潟市をリポートしましたが、今回紹介する長崎・島原市も「水の郷」です。

 水量豊かな信濃川河口にある新潟市に対し、こちらは市内の至る所に地下水が湧き出すスポットがあります。約220年前の雲仙・普賢岳噴火時の地割れでできたといわれる島原の湧水群の水量は全体で1日約22万トンにもなります。

 そんな島原の夏の定番デザートが「かんざらし」。年間通じて水温15~16度という市内の湧水で冷やし、砂糖やハチミツなどで作ったシロップに耳たぶほどの白玉団子を浸したシンプルさ、どこか懐かしい気持ちにさせてくれます。

 残念なことに、市内にあったかんざらしの元祖「銀水」は17年前に店主の死去と共に閉店してしまいました。2007年以降、地元の祭りで復活したこともありましたが、旧店舗の老朽化でそれもできなくなり、昨年市が旧店舗や当時の写真などを譲り受けました。建物の修復・保存だけでなく、新たな観光交流施設としての再開を模索しています。

 湧水が育んだ夏の菓子と、往時には「銀水のかんざらし」をお目当てに全国からファンが訪れていた名店の復活で島原を全国にPRしていきます。

<プロフィル>

 なかむら・なおみ 長崎文化放送、NHK長崎を経て、現在、FM NACK5でニュースアナウンサー、各種司会として活動中。

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