お好み焼き、カキに次ぐ広島名物として、じわじわと知名度を上げているのが「がんす」です。玉ねぎと七味唐辛子を混ぜた魚のすり身のフライです。発祥とされる広島、呉両市では知る人ぞ知る地元の味でしたが、甘さとピリッとした辛みの共演は今や県民おなじみの味となりました。
がんす普及の立役者ともいえるのが「がんす娘。」。頭につけた「がんす娘。」と書かれた大きな丸いプレートに白衣姿、マスクをトレードマークに県内のスーパーや全国のイベント会場に出向いては、がんすをPRしています。
正体は「私はがんすで育った」と言ってはばからない、製造メーカーの1つで呉市にある三宅水産の社長の娘、三宅結花さん。経営状態が厳しいとき、自慢の味を途絶えさせたくないとの思いから活動を始めて約8年。大手居酒屋のメニューに採用されるまでになり、当初は「一家の恥」と反対した宣伝嫌いの先代社長の祖父も認めてくれているそうです。
「がんす」とは「~でございます」という広島弁。「おすすめでがんす」などと方言交じりの会話で客とふれあいます。「私が結婚して『がんす娘。』を引退しても、売れ続けることが目標」と言いつつ、まだまだ放っとけないようすです。
<プロフィル>
にしむら・まさゆき 岩手朝日テレビ・長崎国際テレビ出身。防災士。報道デスク経験を生かし、原爆や広島の土砂災害取材を続ける。
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