足が靴や靴下で長時間覆われて密閉状態になると、足の温度が上昇して蒸れる。角質層が軟らかくなって剥がれやすくなり、細菌の栄養素の供給源となる。高温多湿の蒸れたブーツは普通の靴に比べて雑菌が繁殖しやすい環境にあるのだ。
足の臭いを抑える対策として五味院長は「入浴時に指と指の間をよく洗うこと。また、やすりなどで足の角質を除去すること」を挙げる。
足の臭いが一度靴に移ると、再び靴を履いた際にまた足に移るという悪循環になる。こうした悪循環を断ち切るため、「靴は3足ぐらいでローテーションすると良い。使用済みのカイロや乾燥剤を入れて湿気を取っておく。また、金属には消臭効果があるため、靴の中に10円玉を入れておくのも効果がある」とする。
摂取する食べ物も重要だ。五味院長は「肉食が多くなると動物性タンパク質からアンモニアが出やすいので、野菜を多く取ったり、腸内環境を整えるため、善玉菌を増やす食物繊維や乳酸菌、オリゴ糖などを取るのもよい」と話す。