以前は個人で作るのが難しかった部品が、今は3Dプリンターで自作できるようになった。電子機器なども簡単に手に入る。アイデアはあっても自作は難しいと思えば、ネットを通じて意見を募り、国境を越えてひとつの目標に進んでいける。
会場を訪れていた、米国で「Maker Faire」を創設したデール・ダハティ氏は、トークイベントで「現在はクリエイティビティーとテクノロジーの両方が発達していて、それらを組み合わせていろいろとできるルネサンスのような時代」と話していた。以前なら企業や大学が、開発部門や研究室でひっそりと取り組んでいたことが、個人によってオープンに行える時代となっている。
たとえ子供じみたアイデアでも、そこに使われた技術やアイデアが、新しい時代のヒット商品につながる可能性もある。スケルトニクスも巨大ロボットを作りたいという思いが形となり、紅白歌合戦への登場へと至った。個人が生み出す品々が並ぶイベントは、未来の大市場、大企業を生み出す場なのかもしれない。