日銀の金融緩和は15年以降も続く。そして、原油価格が現状水準で低位安定するようなら、個人的には0.3%を割り込んで、0.3%以下の動きが一定期間続くのではないかと予想している。そうなれば、住宅ローン金利は引き下げられる可能性が高い。
直近でも、すでに引き下げに踏み切る金融機関が出始めている。住宅金融支援機構は、主力商品の長期固定型住宅ローン「フラット35」(返済期間35年以下)の12月の最低適用金利を、前月より0.05%低い1.56%とした。5か月連続で過去最低を更新している。三井住友信託銀行は10年固定型ローンを1.00%としているし、りそな銀行も借り換えに限って10年固定型を1.00%としている。もしかすると、2015年には、前述の金利低下によって、10年固定型の1%割れという事態も起こり得るのではないか。
■ローン金利引き下げとは別に、新サービスが続々と登場
こうしたローン金利引き下げとは別に、新たなサービスを付加する動きも散見される。広島銀行は、住宅ローンの契約者に対して、家電量販店のエディオンで使える、最大10%の割引が受けられる優待券の提供を開始した。購入価格の上限は100万円(税込)で、有効期間は1年間と使い勝手も悪くない。