仕事に活きる教養としての日本論 「ミスター円」榊原英資氏が語る (4/5ページ)

2014.12.28 07:00

 ■「ミスター円」が日本論を執筆した動機は何か?

 それにしても、なぜ榊原氏はこのような本を執筆したのか。実は読む前から、執筆動機が気になっていた。その答えは、冒頭に示されていた。答は、教養として身につけておかなければならない自国の素晴らしさを知らない日本人が多いと感じたからではないだろうか。このように現状を捉え危機と感じたと思われる一節を、以下に紹介する。

 これから、私たちの活躍の舞台は、いっそう海外へと広がり、外国の人びとと接することが増えるでしょう。また、2020年東京オリンピックや、少子高齢化の労働力不足によって、海外の人びとがどんどん日本の訪れる機会が増えるでしょう。そのようなときに、私たちは日本のよさを、しっかりと自信をもって伝えることができるようになることが大事だ、と私は思っています(※はじめに 3ページより)

 筆者は同書で紹介されていた内容の多くを知らなかった。もし、榊原氏が同書を通して言いたいことが、自国の歴史や文化、伝統に関する知識や教養を身につけ、素晴らしさが語れなければ、グローバル社会では活躍できないということだとしたら、教養がなければ絶対に、グローバル社会では活躍できないことになる。自分はグローバルに活動する予定はないが、教養のなさは思わず恥じた。

『仕事に活きる教養としての「日本論」』

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