青森の地元紙「八戸に888メートルのタワー着工」 エープリルフール記事に賛否 (2/2ページ)

1日付デーリー東北のエープリルフール特集。「う」「そ」の文字が強調されている
1日付デーリー東北のエープリルフール特集。「う」「そ」の文字が強調されている【拡大】

  • 1日付デーリー東北のエープリルフール特集。「U」「S」「O」の文字が強調されている

 デーリー東北新聞社の竹高雅人総務部次長によると、1日、2日の両日、同社には「ふざけている」などの厳しい意見が寄せられているほか、「楽しい」「面白い」と評価する声もあるという。

 「地域を明るくする試みとして初めて企画した。読者の皆様からいただいたご意見を参考にしながら、来年以降実施するかどうか検討したい」と話している。

 デーリー東北は昭和20年創刊の日本新聞協会加盟紙。八戸市など青森県南部と岩手県北部の旧南部藩地域を配達エリアとしている。発行部数は約10万5000部。

 欧米に比べ、日本の新聞のエープリルフール記事は珍しい。朝日新聞は平成10年に政治家の発言を本音に転換する機械が開発され、橋本龍太郎首相が徹夜で実験した-と報道。11年には小渕恵三首相が閣僚に外国人を登用する方針を決め、サッチャー元英首相やゴルバチョフ元ソ連大統領の起用が浮上している-と報じた。

 東京新聞は平成13年から「こちら特報部」のページで嘘記事を掲載し、今年は、2020年東京五輪・パラリンピックと同じ年に「忖度(そんたく)」で「ゴネ得」を競う「おともだち五輪」が開かれる-などとした。