しかし、その中身がひどい。
ある詐欺サイトでは、どこかのサイトの情報を盗み、許可も得ないまま第三者に著作権のある写真や資料を貼り付けている。その業者に電話をしてみると、ウソばかりをついて、こちらを騙す行為ばかりを繰り返してくる。サイトからの出口には、ひどい結果が待っている。
こうしたワルの手口では、入口(期待)と出口(満足)がイコールになっていない。はっきり言って、マイナスである。本来、期待してサイトに入った以上の情報内容を訪問者に与えるべきだろう。そうでなければ、人は落胆し、騙されたと思うものだ。
WELQ問題も構造は同じだ。人は健康に関心がある。病気や体調不良となれば、その原因や解決法を知りたいと思う。そうした気持ちにつけこむように、検索されやすいワードを記事などに組み込み、検索上位に来るように“操作”して、人々をサイトに引き寄せていた。しかし、その情報内容たるや、ひどいものであった。厳しい言い方だが、WELQのやり方は詐欺商法が使う手口に近しい行為だと言わざるを得ない。
いいビジネスパーソンは「いいね」の数が多い
それではビジネスにおける出口とは何であろうか。それは、アフターケアに他ならない。
以前、ある結婚相談所に入会したことがある。その時、相談所の担当者は「必ず、将来の伴侶を私が責任をもってお世話します」と言い切った。