台風9号が千葉に上陸、東京・埼玉で100ミリの猛烈な雨 西武多摩湖線で脱線

台風9号の影響で法面の土砂が崩れ、脱線した西武多摩湖線の車両=東京都東村山市廻田町
台風9号の影響で法面の土砂が崩れ、脱線した西武多摩湖線の車両=東京都東村山市廻田町【拡大】

  • 台風9号、冠水した道路を水しぶきを上げて走る車=22日午後、東京都千代田区(山崎冬紘撮影)

 台風9号は22日午後0時半ごろ、千葉県館山市付近に上陸した。また台風9号の接近に伴う大雨で、22日午後0時半ごろ、東京都青梅市と埼玉県入間市で1時間100ミリの猛烈な雨がそれぞれ観測された。気象庁は埼玉県と東京都に記録的短時間大雨情報を出して注意を呼びかけている。

 気象庁によると、22日午後0時19分までの1時間に入間市付近で約100ミリ、同午後0時20分までの1時間に、青梅市新町で100ミリの雨が降った。

 台風9号接近に伴っては22日午前2時過ぎにも伊豆諸島・八丈島の東京都八丈町付近で約100ミリが観測されている。

 この影響で22日午前11時半ごろ、東京都東村山市廻田町の西武多摩湖線西武遊園地-武蔵大和駅間で、線路脇にある法面の土砂が崩れ、電柱が傾いて通りかかった電車に接触。電車は脱線した。乗客6人にけがはなかった。

 警視庁東村山署や西武鉄道によると、電柱は架線を支えるためのもので法面に立っており、土砂の流出で傾いたとみられる。電車は線路を外れて傾いているものの、横転はしていないという。

 多摩湖線は全線で運行を見合わせている。