「ゴキブリテロ」撒き散らすならスーパーしかない 理解不能だった女の“善意” (5/6ページ)

今夏、スーパーマーケットに生きたゴキブリ十数匹をまき散らしたとして、56歳の女が威力業務妨害容疑で逮捕された。インターネット上では「テロ」という言葉も飛び交ったが…
今夏、スーパーマーケットに生きたゴキブリ十数匹をまき散らしたとして、56歳の女が威力業務妨害容疑で逮捕された。インターネット上では「テロ」という言葉も飛び交ったが…【拡大】

 ネコに餌を与える際、容器の代わりにポリ袋を使っていたといい、袋の中にゴキブリが集まっているのを見て「生かしてあげよう」と決意。そのままゴキブリが入った袋の口を押さえてバッグに突っ込み、スーパーに持ち込んだらしい。

 ゴキブリが無数にわく家というだけでおぞましさを覚えるが、近所では「ごみ屋敷」での暮らしぶりが話題になっていた。

 女はスーパーから約2キロ離れた民家で一人暮らし。もともと両親と姉との4人暮らしだったが、母親を亡くすなどして5年ほど前から一人になると、奇行が目立つようになった。

 郵便受けの中に飲みかけのペットボトルがあふれていたり、飼いネコの糞尿を始末せずに悪臭が漂ったりしたことも。70代の女性は事件を受けて「きっと家の中もガサツだったと思う」と推測した。

 一方、近くに住む男性(83)は「おとなしい性格で、わざと事件を起こすようなタイプには見えなかった」と話した。

ゴキブリを生かしたいという一般感覚とはかけ離れた“善意”