「ゴキブリテロ」撒き散らすならスーパーしかない 理解不能だった女の“善意” (4/6ページ)

今夏、スーパーマーケットに生きたゴキブリ十数匹をまき散らしたとして、56歳の女が威力業務妨害容疑で逮捕された。インターネット上では「テロ」という言葉も飛び交ったが…
今夏、スーパーマーケットに生きたゴキブリ十数匹をまき散らしたとして、56歳の女が威力業務妨害容疑で逮捕された。インターネット上では「テロ」という言葉も飛び交ったが…【拡大】

 「ゴキブリを殺すに殺せず、逃がしてあげようと思った。逃がすなら餌がたくさんあるスーパーしかないと思いました」

 同署は翌5日、女をスーパーの衛生状態を悪化させるなどしたとする威力業務妨害容疑で逮捕。その後、女は釈放され、任意での捜査が続いている。

 スーパーに恨みなし

 スーパーにゴキブリをまくという犯行態様からは、スーパーへの恨みを晴らすために何らかの嫌がらせを企てたと考えるのが一般的だろう。

 しかし、女は調べに「スーパーへの恨みはなかった」と供述した。あくまでゴキブリの命を守るための犯行だったとの説明を真剣に繰り返し、「悪いことをしたという自覚がまるでない状態」(捜査関係者)なのだという。

 では、十数匹のゴキブリはどのように集めたのか。

 同署などによると、女は自宅でネコを約10匹飼育しており、「ネコの餌に群がっていたゴキブリをスーパーに持ち込んだ」と説明している。

近所では「ごみ屋敷」での暮らしぶりが話題になっていた